台湾の中心部・廬山温泉で3つの温泉に入った帰り、バスを途中下車してもう一湯訪れました。
「太魯灣溫泉露營區」。キャンプ場の中の温泉は源泉かけ流しで景色も最高でした。
廬山温泉から埔里行きのバスに乗り、台湾大学農場前で下車。もう少しちょうどいいところにバス停があればいいんですけどね…。
対岸にいくつか温泉があるという情報だけを持って、歩き始めます(この時点ではどこに行くか決めてなかった)。Google先生の情報では温泉街まで徒歩45分とのことで、約2時間後のバスにはギリ間に合うかな、と歩き始めます。
棚田地帯の崖を降りて、川を渡ります。バスが走る道路から橋まではかなり高低差があり、歩いていると膝がガクガクしてきそうです。
そんな中で、急坂の途中で止まった軽トラの運転席から声をかけてもらいました。
カタコトの中国語でオンチェン(温泉)と言えば、なんと運転手のおじいさんの親戚が温泉施設をやっているとのこと。どの温泉かはわからなかったのですが、せっかくのご縁ですからついていくことに。助手席に乗せてもらって温泉を目指します。
着いたのはキャンプ場。刈り揃えられた芝がきれいです。
平日の真っ昼間でしたが、センターハウスにはお客さんとオーナー家族が。高齢のおばあさんは中国語オンリーでしたが、常連のお姉さんが日本語堪能だったので通訳をしてもらいました。
ふだんは日帰り入浴を受け付けていないが、せっかく来てくれたので200元でよいとのこと。お姉さんに500元札を託して温泉へ。
脱衣所は男女別になっており、シャワーブースも完備。水着に着替えてお風呂へGo!
お風呂は熱めとぬるめの2つ。まだチェックイン前ということもあり、お湯が張られていたのは熱めの方のみ。
でも実は、熱めと聞いていた奥の湯舟のほうが適温でした。カルシウム感のある透明のお湯は、なかなかの温まり。昼間の日差しが石の湯舟を温めるようで、いっそう暑く感じます。
さっき通訳をしてくれたお姉さんも合流し、湯舟に注ぎたての温泉を楽しみました。
いかにもキャンプ場らしく、水着を着てみんなで入れる温泉です。
源泉はこんな感じ。夕方になれば3つの湯舟が全部満たされるのでしょう。
このあたりは先住民族が多く暮らす地域。戦前、日本の支配下にあったときに最大の抗日事件が起こった霧社はすぐ近くです。
帰りは別のおっちゃんが原付に乗せてくれると言うので、お言葉に甘えることに。
かなりの急坂を、うなりながら駆け上がりました。車を使えばあっという間の道のり。バスは1時間待ち。
バス停前に唯一ある商店で缶ビールを買い、ゆっくりと過ごします。なんと公共Wi-Fiが飛んでいたのでありがたく拝借します。台湾は意外とWi-Fiスポットが少ないので、これは助かりました。
向かいのお宅では猫ちゃんが日向ぼっこ中。長閑な昼下がりです。
往復とも山道を歩くよりは、往復車に乗せてもらって1時間止まってまつ方が格段に楽ですね。送ってくれたおじいちゃんとおじさんに感謝でした。
太魯灣溫泉露營區は、通常は日帰り入浴できません。入浴したい方は、キャンプ利用をしてみてください。
施設HP:facebook